中世 · ヨーロッパ
ダンテ・アリギエーリ
(1265年)
出典: geminiで生成された画像
概要 (Overview)
1265年フィレンツェに生まれた中世末期〜ルネサンス初期の詩人・政治家・哲学者。フィレンツェの政治に積極的に関与したが、政争に敗れて1302年に追放され、以後二度と故郷に戻ることはなかった。幼少期に出会ったベアトリーチェへの純粋な愛が、生涯を通じて創作の原動力となった。トスカーナ方言(現代イタリア語の基礎)で作品を書くことで、ラテン語が支配していた文学の世界に革命を起こした。1321年ラヴェンナにて56歳で没。
代表作 (Key Works)
1308年
『神曲』の執筆
フィレンツェ出身の詩人ダンテ・アリギエーリが、政治的追放の中で約13年をかけて完成させた叙事詩。「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部構成で、計100歌・約14,000行からなる。ダンテ自身が古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれて冥界を旅する物語で、当時の政治家や聖職者への痛烈な批判も含まれている。ラテン語ではなくトスカーナ方言(イタリア語の原型)で書かれたことが画期的であり、イタリア文語の基礎を築いた。ルネサンスの先駆けとなる中世文学の最高傑作。
業績 (Achievements)
最大の業績は叙事詩『神曲』(La Divina Commedia)。「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部・計100歌で構成され、ダンテ自身が古代の詩人ウェルギリウスとベアトリーチェに導かれて死後の世界を旅する壮大な物語。当時の神学・哲学・科学・政治を網羅する百科全書的作品であり、同時代の人物を実名で登場させた大胆な構成でも知られる。他に『新生』(ベアトリーチェへの愛を綴った散文と詩の混合作品)、『饗宴』『俗語論』などの著作がある。「イタリア文学の父」と称され、ペトラルカ、ボッカッチョと共に「イタリア文学の三大巨匠」に数えられる。