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1452年イタリア・ヴィンチ村に生まれた「万能の天才」。画家としてだけでなく、彫刻家、建築家、音楽家、数学者、工学者、発明家、解剖学者、地質学者、植物学者と、あらゆる分野で卓越した才能を発揮した。フィレンツェでヴェロッキオに師事し、その後ミラノ、ローマ、フランスで活動。左利きで鏡文字を用いてノートを記し、残された手稿は約13,000ページに及ぶ。好奇心と観察力に基づく科学的アプローチは時代を数世紀先取りしており、ヘリコプターや戦車の設計図なども残している。67歳でフランスのアンボワーズにて没した。
1475年イタリア・カプレーゼに生まれた盛期ルネサンスの巨匠。本名はミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブオナローティ・シモーニ。幼少期からフィレンツェで芸術を学び、メディチ家のロレンツォ・イル・マニフィコに才能を見出された。彫刻家として出発し、やがて画家・建築家・詩人としても活躍。89歳まで生き、最晩年までサン・ピエトロ大聖堂の設計に携わるなど、生涯を通じて創作活動を続けた。同時代のダ・ヴィンチとはライバル関係にあり、二人の競争がルネサンス芸術の発展を牽引した。
レオナルド・ダ・ヴィンチが古代ローマの建築家ウィトルウィウスの著書『建築論』に基づいて描いたペンとインクによるドローイング。円と正方形の中に両手両足を広げた裸体の男性像が描かれ、人体の理想的なプロポーション(黄金比)を数学的・幾何学的に表現している。例えば、身長は両腕を広げた長さに等しく、顔の長さは身長の10分の1であるなど、精密な比率が書き込まれている。芸術と科学、人文学が融合したルネサンス精神の象徴であり、現在もイタリアの1ユーロ硬貨のデザインに使用されている。
レオナルド・ダ・ヴィンチがミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂壁面に描いた大作。横約9m・縦約4.5mの巨大な壁画で、イエス・キリストが十二使徒に「この中に裏切り者がいる」と告げた瞬間の劇的な場面を描いている。一点透視図法を完璧に駆使し、画面の消失点がイエスの頭部に集約される構図が見事。各使徒の驚き・怒り・悲しみといった感情が、身振りや表情で生き生きと表現されている。従来のフレスコ技法ではなくテンペラ技法で描かれたため、完成直後から劣化が始まり、数世紀にわたる修復の歴史を持つ。
レオナルド・ダ・ヴィンチが1503年頃から数年をかけて制作した油彩画。モデルはフィレンツェの商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・ゲラルディーニとされる。輪郭線を用いず色彩の微妙なグラデーションで立体感を出す「スフマート技法」の最高傑作であり、見る角度によって変化するように感じられる神秘的な微笑みが特徴。背景には空気遠近法による幻想的な風景が広がる。現在はパリのルーヴル美術館に所蔵され、世界で最も有名な絵画として年間約1,000万人が鑑賞に訪れる。
教皇ユリウス2世の依頼を受けたミケランジェロが、1508年から約4年の歳月をかけて完成させた壮大なフレスコ画。約500平方メートルの天井に、旧約聖書の「天地創造」から「ノアの洪水」までの物語が9つの場面で描かれている。中でも『アダムの創造』は、神とアダムの指先が触れ合う瞬間を描いた人類史上最も有名なイメージの一つ。ミケランジェロは足場の上で仰向けになりながら描き続け、完成時には視力が著しく低下したと伝えられている。